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      きょう望月でシンポ開催

 

                 「朝日」長野県版 2000年7月3日

 

 経済のグローバリゼーションが進む中、世界貿易機関(WTO)について、徹底討

論をしようというシンポジウム「何が問題なのか?私たちはどうしたら良いのか?

徹底討論・WTOウイーク 信州佐久」(主催・佐久地域国際連帯市民の会)が三日、

北佐久郡望月町で開かれる。

 

 昨年、米国・シアトルで開かれた閣僚会議で、数千人のデモ隊と治安当局が衝突し、

シアトルの街が騒乱状態になった事件が記憶に新しい。デモ隊の衝突や加盟国間の利

害対立にばかり目がいき、なぜNGOや市民グループが抗議活動をしていたのかが、

結果的にあいまいになってしまった。

 

 今回のシンポジウムは、WTOが進める経済の世界広域化がもたらす、生活や環境

への影響や途上国への影響を検証し、「我々の日々の暮らしにどのように関係してく

るのか」などを考えようというものだ。東京台東区に本部があるNGO「市民フォー

ラム2001」が、二日から一週間をかけ、東京や大阪、福岡など全国八カ所で開催

するシンポジウムの一環で、県内では望月町が会場となる。

 

 タイのNGO「Focus on the Global South」共同代表

のウォルデン・ベロー氏と、カナダの市民団体連合組織「カナダ市民評議会」共同議長

のモード・バーロウ氏をゲストに迎え、「WTO体制が助長する南北格差」や「多国

籍企業による生活支配」などについて講演と討論が予定されている。

 

 「WTOウイーク 信州佐久」は同日午後六時半から、望月町の民芸館ホールで。

参加は無料。問い合わせは、「市民の会」事務局(〇二六七|九一|七〇一〇)まで。

 

 

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