NGOsとWTO、沖縄サミット
昨年のシアトル事態以後、「NGOは暴力グループ」というイメージが
「日本では」マスコミによって流布されました。
WTOは、ウルグアイ・ラウンド(1986−)の1000ページに及ぶ合意文書(マラケ
シュ協定)を各国の議会が批准して、1995年に誕生したものです。
しかし、世界の議員で誰1人として、これを読みこなし得た人はいません。
したがってWTOはその出生からして問題があります。
この意味で、WTOは「不法な組織」であるといえましょう。
このように「不法」と考えるNGOの中では、シアトルで、非暴力不服従のDANネッ
トが数千人の「人間の鎖」作戦にとりくみ、政府代表の入場を阻止し流会に追い込みま
した。
一方、約200人からなる Reclaim The Street のグループは、市内の
マクドナルドとスターバックスを襲撃して、暴力で阻止しようとしました。
しかしWTOを「合法」として、政策提言を通じて少しでも良くしていこうと考えてい
るNGOが圧倒的に多く、彼らは数万人規模でダウンタウンで平和的なお祭りデモをし
ていました。
一方、今回のJUBILEE2000と沖縄サミットとの関係です。
これは、世界で最も権力を持った7人の男たちに、
世界の最も貧しい子どもたちが、下痢などでみすみす死んでいるという状況をつきつけ
て、債務状況をすこしでも改善しよう、というキャンペーンです。
したがって、G7サミットは「開かれねばならない」、のであって、
シアトルの時のように沖縄サミットの開催を阻止する、というものではあり得ません。
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