治安維持法で逮捕された若月先生のことを思い。

本日の集会はそのまま決行。
共謀罪廃止に向けた取組みの始まりになるのだと思います。
さて、平成の治安維持法が可決された今日。
治安維持法で逮捕された若月先生のことを思い。
街頭演劇のシナリオを作ってみました。

キャスト Y:若手医師、D:院長

Y:院長、大変です。19号室の患者さんの呼吸が止まってしまいました。意識も混濁し
ていてこのままでは生命が危険な状態です。

D:なんてことだ。9号室、21号室に続いて今度は19号室か。また新種のアベノウイル
スの仕業だな。

Y:はい。こんなに急速に重症者が続くのはアベノウイルス以外は考えられません。先生
。この病気はいったいどういう病気なのでしょうか。

D:アベノウイルスは全身の様々な臓器に障害を起こす深刻な 病気でね。まずこの病気
の初発症状はアベノミクソーシスという病態なんだ。

Y:ミ?クソ?な、なんですかその聞き慣れない病名は

D:人間の血液の中には一定の量の糖分が必要なんだが、このウイルスに感染すると血液
の中に糖分をジャブジャブとながしてしまうので大変な高血糖になるんだ。

Y:糖尿病と似ていますね。血糖が高いとなんとなく元気が出た気がするけれども気がつ
いた時には体がぼろぼろになってしまいます。

D:その通り。そして本来は将来必要な時に使うべき砂糖まで動員してしまうから将来に
大変な不安が生じることになる。

Y:なるほどそういえば患者さんは数年前から血糖が高かったようです。

D:それからこのウイルスに感染すると性格が攻撃的になってしまって周囲の人と仲良く
できなくなってしまう。

Y:確かに。先日も町役場の調査員の人がちょっと質問の手紙を送っていたらすごい剣幕
で抗議をしてひんしゅくを買ってしまうなんてこともありました。

D:自分だけが正しいと思い込んでしまうから他人の意見を聞かずに気がついた時には重
症化してしまうのだよ。

Y:なかなか症状が気がつきにくいのは困ったことですね。

D:そこがこのアベノウイルスの一番危険なところだよ。私達人間の体には異常があった
時にそれを知らせてくれる様々なシステムが備わっている。免疫というのだが、人間に
は体に起きている有害な情報をとらえてそれを伝達して解決の手立てを取っていく力が
備わっているんだ。ところがアベノウイルスに感染するとメディアコントロール物質と
言う物質がこの情報伝達を阻害してしまうのだよ。

Y:メディアコントロール物質ですか?

D:そう、だから危険を察知することができなくなり、体に大変な異変が起きているのに
なかなか気がつかない。

Y:なるほど。端から見ていたらどうしてこんなになるまで放置していたのだろうと不思
議だったのですがそういうことだったのですね。先生私達はどうしたらよいのでしょう


D:このウイルスとの戦いは本当に長い厳しい戦いになるだろう。でも私達にできること
が二つある。一つはみんながまとまって力を合わせること。これまで呼吸器内科・神経
内科・腎臓内科などさまざまな科がばらばらにこの病気と闘ってきたがそれでは勝てな
い。全ての科が一丸となってこのウイルスと立ち向かいことが一番大切なんだよ。

Y:ええ、みんなこの病気の深刻さを解ってきましたから今ならきっとできますよ。先生。

D:そしてもう一つ大切なのはこの病気の知識をもっともっと社会に広げること。アベノ
ウイルスは、段々と情報を遮断していくので最後は口をきくこともできなくなってしまう。

Y:そうですよね。今から70年前に同種の病気が大流行した時には気がついた時には大勢
の人が餓死したり争いに巻き込まれて亡くなったと聞きました。

D:そうなる前に、市民の皆さんにこの病気の恐ろしさを知ってもらい、正しい対処を知
ってもらうことが大切なんだ。この病気のことを知らない藪医者にかかってしまったら
命が助からない。この病気と向き合ってしっかり闘う意思表示をしている医師に相談し
てもらわないとね。

Y:わかりました。それでは研修医仲間と明日から駅前で啓発をします。近所のお寺の住
職や民生委員さん達もきっと手伝ってくれますよ。

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