加計だけじゃない。安倍官邸を襲う「第3の森友」国際医療福祉大学

森友疑惑、加計疑惑で炎上中の安倍首相に追い打ちをかける「ポスト加計疑惑」が本格
浮上しそうだ。これは一部事情通の間では以前から「公然の秘密」だった。

「ポスト加計疑惑」──同じ構造の「国際医療福祉大学」医学部新設認可

いまや流行語の“忖度”されたのはどちらも一緒と見られるが、「森友疑惑」が直の関
わりは安倍晋三首相の妻(昭恵夫人)という“私人”だったのに対し、「加計疑惑」は
安倍首相当人が理事長と40年来の親友。

しかも、ここに来て、菅義偉官房長官が「怪文書」だとかわしていた「総理の意向」と
記された文書が、文科省前次官・前川喜平氏の告白により官邸から文科省に出された“
内部文書”だったことが判明。まさに炎上しそうな「加計疑惑」――。

そんななか、さらに出て来そうな「ポスト加計疑惑」がある。

ズバリいえば、それは今年4月、「国際医療福祉大学」(高木邦格理事長)の医学部が
千葉県成田市に開設された件だ。

一部事情通の間では以前から「公然の秘密」だったが、こちらも加計同様、官邸(総理
)の意向がもろに反映できる「国家戦略特区」として認可されたものだからだ。

「加計学園」(岡山市)の場合、52年ぶりに獣医学部新設が認められた。来年4月開校
予定で、そのために特区に選ばれた愛媛県今治市はキャンパス用に36億円相当の土地を
無償譲渡。さらに建設費の約半分、約96億円も市が補助金を出す。

これに対し、国際医療福祉大学の医学部新設は38年ぶりに認められた(正確には震災復
興を名目に同じく特例で認めた「東北薬科大」16年4月開設を除き)。成田市は23億円
相当の土地を無償貸与。また建設費用の約半分の約80億円も市・千葉県で補助金を出し
負担した。

しかも国際医療福祉大の場合、医学部キャンパスの東隣にまず16年4月に同大の看護学
部などを誘致し開設させた。この土地の約20億円、校舎建設の30億円も負担している。
さらに、東京五輪開催の20年に市内に付属病院を開設する計画で、すでに市はその土地
に10億円出すことを決めてもいる。

(*本紙はすでに東芝病院に関する記事の件で、国際医療福祉大学側に記事削除の警告
を受けており訴訟必至です。同大に関する告発情報をどんどんお寄せ下さい)

この成田市の大盤振る舞いも尋常ではないが、そもそも、厚労省が医学部を新設すると
医者が余ると予測し、そのため日本医師会も大反対していた医学部新設をなぜ認めたの
か?


いわば、まさに「真っ黒」

成田を特区に選んだのは、成田空港があることから、「国際化」を名目として。そのた
め、新設された医学部の定員140名の内20名は留学生を受け入れるとした。しかし、国
際化だからと何もキャンパスを同じ成田にする必然性はないし、本気で国際化を謳うな
ら留学生が定員の14%というのは低過ぎでは。

国際医療福祉大学グループが短期間にここまで大きくなれたのは、政治力に負うところ
が大きいとの見方は関係者の間では常識だ。

同グループ率いる創業者で理事長の高木邦格氏と――

http://www.mag2.com/p/news/252417

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