花は一瞬にして咲くのではない。

花は一瞬にして
咲くのではない。

大地から芽から出て
葉をつくり、

葉を繁らせ、成長して、
つぼみをつくり
花を咲かせ、
実をつくっていく。

花は一瞬にして
咲くのではない。
花は一筋に咲くのだ。

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すべての人が
幸せを求めている。

しかし幸せというものは
そうやすやすと
やってくるものではない。

時には不幸という
帽子をかぶってやってくる。

だからみんな
逃げてしまうが、

実はそれが幸せの正体
だったりするのだ。

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雑魚は雑魚なりに、
大海を泳ぎ。

我は我なりに、
大地を歩く。

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生も一度きり、
死も一度きり、
一度きりの人生だから、

一年草のように、
独自の花を咲かせよう。

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花は一瞬にして
咲かない。

大木も一瞬にして
大きくはならない。

一日一夜の積み重ねの上に
その栄光を示すのである。

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川はいつも
流れていなくてはならぬ。

頭はいつも
冷えていなくてはならぬ。

目はいつも
澄んでいなくてはならぬ。

心はいつも
燃えていなくてはならぬ。

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本気になると
世界が変わってくる。
自分が変わってくる。

変わってこなかったら、
まだ本気になっていない
証拠だ。

本気な恋、
本気な仕事。

ああ、人間一度はこいつを
つかまないことには。

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日の昇るにも
手を合わさず、

月の沈むにも
心ひかれず、

あくせくとして
一世を終えし人の
いかに多きことぞ。

道のべに花咲けど見ず、
梢に鳥鳴けど聞かず。

せかせかとして
過ぎゆく人の
いかに多きことぞ。

二度とないこの人生を
いかに生きいかに死するか、

耳をかたむけることもなく
うかうかとして、

老いたる人の
いかに多きことぞ。

川の流れにも風の音にも
告げ結う声のあることを
知ろうともせず、

金に名誉に地位に狂奔し
終わる人のいかに多きことぞ。

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咲くも無心
散るも無心

花は嘆かず
今を生きる

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一難去って
また一難。

でも思えば、
この難によって、

念が鍛えられ、
念の花が咲き、
念の実が熟するのだ。

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一番恐ろしいのは、
自己との妥協だ。

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おのれが
尊いのではない。

おのれをおのれ
たらしめるものが、

おのれのなかに
あるから尊いのである。

だからこの
おのれたらしめるもの
を見出さなくてはならぬ。
自覚しなくてはならぬ。

そのことなくしては、
人は人としての
ねうちがあるとは言えない。

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木が美しいのは、
自分の力で
立っているからだ。

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最高の人というのは、
この世の生を、精いっぱい、
力いっぱい、命いっぱい、
生きた人。

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少食であれ!
これは健康のもと。

少欲であれ!
これは幸福のもと。

この二つのものを
しっかりと身につけよう。

この世を悔いなく終わるため。
この世を楽しく生きるため。

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大切なのは、
かつてでもなく、
これからでもない。

一呼吸一呼吸の
今である。

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鈍刀をいくら磨いても
無駄なことだというが、

何もそんなことばに
耳を借す必要はない。

せっせと磨くのだ。
刀は光らないかもしれないが、
磨く本人が変わってくる。

つまり刀が
すまぬすまぬと言いながら、

磨く本人を
光るものにしてくれるのだ。

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天才には、
そう誰にでもなれないが、

本物には、
努力次第でなれる。

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流れてさえおれば、
水は必ず海に達する。

それと同じように、
努力さえしておれば、
所思は必ず遂げられる。

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人間いつかは
終わりがくる。

前進しながら
終わるのだ。

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本を何百巻読んでも、
本ものにはなれない。

本は頭を肥やすが、
足は少しも
肥やしはしない。

足からきた悟りが、
本ものである。

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漫然と生きているのが、
一番いけない。

人間何か
希望を持たねばならぬ。

希望は小さくてもよい。
自分独自のものであれば、
必ずいつか、
それが光ってくる。

そして、その人を
助けるのだ。

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われわれの不幸は、
待たなくてもやってくる。

だがわれわれの幸福は、
待つだけでは来ない。

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尊いのは、
頭ではなく、手ではなく、
足の裏である。

一生人に知られず、
一生きたない処と接し、

黙々として、
その務めを果たしてゆく。

しんみんよ、
足の裏的な仕事をし、
足の裏的な人間になれ。

頭から光が出る。
まだまだだめ。

額から光が出る。
まだまだいかん。

足の裏から光が出る。
そのような方こそ、
本当に偉い人である。

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流れの中で人は生まれ 人は死す。

一瞬もとどまらず 永遠に流れてゆくもの

わたしもまたその一人 あなたもまたその一人

でも孤独であってはならない
一つに集まり
一つに溶け合い
流れてゆく

それがわたしの乞い願う
美しい流れ

朝は朝日を浴び
夕は夕日に染まり
語り合い 手を取り合い
流れてゆく
楽しい流れにしてゆこう

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