レイテのマニュアル by WiNG Leyte members

latest update 2015.3.19
1.レイテ島・UPM-SHSとは
(1)レイテ島とは
レイテ島はフィリピン中部、ヴィサヤ諸島に位置する島。人口は約190万人、おもな産
業は林業、稲作、平地でのサトウキビや山地でのココナツなどのプランテーションによ
る農業、漁業。言語は英語のほか、北部と東部ではサマール島などでも使われるフィリ
ピンの主要言語の一つ・ワライワライ語(ワライ語)が、西部と南部ではセブ島などで
使われるセブアノ語が使用されている。島内最大の都市は、レイテ湾に面し、レイテ州
都でもある東海岸のタクロバン(Tacloban)。
レイテ湾とその周辺海域は、太平洋戦争中に世界海戦史上最大の激戦となったレイテ沖
海戦の舞台として有名である。日本軍は8万人以上の兵士が戦死や病死・餓死でほぼ全
滅するという惨敗を喫した。またダグラス・マッカーサー率いるアメリカ軍部隊は1944
年10月20日レイテ湾に上陸、ここからフィリピン奪回の第一歩を記した。数多くの島民
が日本軍とのゲリラ戦に参加したほか、戦闘の巻き添えで一般人も犠牲となった。この
凄惨な戦いは大岡昇平のレイテ戦記ほか戦記小説に詳しい。島内には、マッカーサーの
フィリピン帰還・上陸を記念したモニュメントが上陸地点のパロ海岸にあるほか、日本
軍兵士の慰霊碑が各所にある。(Wikipediaより)

(2)UPM-SHS Leyteとは
医療者の海外への人材流出に対する解決策の一環として、1976年にフィリピン大学マニ
ラ校の分校として設立されました。
学生は自分の地元から支援を受け学校に入学し、特徴的なステップラダーカリキュラム
のもとで学んでいきます。これは、助産師、看護師、保健師、医師の順に10年かけて資
格を取得していくシステムになっていて、その合間ごとに数カ月ごとに地域での医療活
動が義務付けられています。学生は地域と共に成長していき、また人材が絶対的に不足
しているフィリピンの地域医療の担い手になっているのです。
WiNGとしては、2012年夏から定期的に訪問しています。WiNG発足時からのアドバイザー
であり、現在WHO Global Leprosy Programmeのリーダーであるバングラデシュ人のSuma
naBarua医師から紹介を受けました。SumanaBarua医師はレイテ島のプログラムで医師免
許を取得されています。

2.これまでの派遣日程
3月の後半は春休みだそうなので、ここは避けた方がいいです。

第1回
2012年8月6日~8月15日(10日間)
(昭和大学医学部4年)
(昭和大学医学部5年)
(城西国際大学薬学部5年)
(昭和大学医学部4年)
(社会人)

第2回
2013年1月25日~2月3日(10日間)
(千葉大学医学部5年) 

第3回
2013年3月1日~9日(9日間)
(千葉大学医学部6年)

第4回
さんら

第5回
代表

第6回
2015年2月28日~3月9日(10日間)
(福井大学医学部3年)
(順天堂大学医学部3年)
(福井大学医学科2年)

3.経験できること
(1)コミュニティでの滞在、診療の手伝い
地域に滞在して、地域医療を体験することが派遣の最大の目的になります。UPM-SHS Le
yteの医学部5年生は4×4グループにわかれ、学校から離れた医療設備が整っていない地
域に滞在しながらヘルスセンターで診療行為を行います。診療所には他にも看護師など
の医療者が多くいます。特別に地域の住民と協力して、小学校での保健教育や村の集会
所での出張診療なども行っています。派遣メンバーは医学生の様子を見学したり、医学
部の上級生はともに診療をしたりすることができます。2015年派遣メンバーは村の診療
所RHU(Rural Health Unit)での学生さんの診察の見学とともに、各catchment ごと
に存在する、BHU(Barangay Health Unit)に出かけていき、予防接種や妊婦検診を行い
ました。妊婦検診はレオポルド触診によって胎児の様子を確認したり、聴診器によって
胎児の心音を聞いたりしました。

(2)UPM-SHS Leyteの見学
学校には助産、看護、保健師、医学のコースがありますが、学校の敷地はとても狭いで
す。授業に実際に参加したり、併設されたmaternity houseの見学が可能です。
2015年3月1日現在、台風ヨランダによって、校舎は廃墟と化していました。講義棟であ
る、hererra buildingの復旧工事がなされており、3月16日には工事が完成して、助産
師コースと看護師コースの授業が再開されるとのことでした。講義棟の6つの教室のう
ち、2つは職員室、4つは教室として使用されるようでした。

 被災して、まだmain buildingの復旧の兆しは見えない。

(3)その他、希望に応じて。
  UPM-SHS Leyte医学部4年生は、日本の医学部5年生のように病院:EVRMC
( Eastern V isayas Regional Medical Center)での臨床実習を行っています。こちらも交渉次第で
見学できるかもしれません。ここはUPタクロバンの近くだったので、2015年春派遣メン
バーはSHSの学生さんに連れて行ってもらうことができました。病棟は見ることがかな
わなかったものの、ERを見学することができました。
  地域の学校やヘルスセンターで主体的に健康教育を行うこともできるかもしれません。

(4)観光
 残念ながらレイテ島は観光地としては有名ではありませんが、フィリピンの街並みと
ビーチを楽しむことができます。またレイテ島とサマール島を結ぶSan Juanico Bridge
はフィリピン最長の橋(2.1km)で、橋の上からの眺めは素晴らしいです。
Leyte Landi ng MemorialやMadonna of Japanをはじめとしたレイテ海戦関連の史跡も多くあります。

2015年3月派遣メンバーは学生さんのご好意で観光に連れて行ってもらうことができまた!!
マッカーサー像やマリア観音(Tacloban city hallの裏)、Saint nino shrine(マル
コス大統領夫人のイメルダさんが建てた家。今は博物館として当時使用されていたもの
が展示されている。)、St.Nino Church(タクロバンで一番大きなカトリックの教会)に
いってきました!

また、マニラでの観光の際には
マニラのストリートチルドレンには気を付けて下さい。横に2人組に付き添われて、後
ろポケットに手を入れられるそうです。かばんはショルダーバックのほうが安心です。
リュックでもショルダーバックでも、体の前に持って自分の持ち物を警戒してください
。財布や携帯電話は人前で使用したりしないあるいは、見せないほうが賢明です。

マニラのジプニーの路線は複雑です。タクシーを使いましょう。
まず、乗り込むのではなく、価格交渉を始めにします。
メーター利用してくれる場合はオッケー、メーター利用しない場合は100ペソくらいか
ら交渉すればいと思います。また、ホテルでタクシーを拾ってもらう場合は、ホテルマ
ンにタクシーのナンバープレートを控えてもらいましょう。
タクシードライバーに行き先を告げてもわからない場合が多くあります。必ず、場所と
通り(○○avenue)まで伝えましょう。
マニラは交通渋滞が激しいです。朝は8時過ぎから11時ごろまで、夕方は17時ごろから2
0時ごろまでがピークです。タクシーも鉄道(LRT)を利用する場合もその時間を避けた
ほうが賢明です。

4.派遣に際して
(1)予算
 航空券で5~10万円程度、10日程度の現地滞在費として食事・宿泊・御土産などで2万
円程度(現地の医学生がたいていはおごってくれるが、自分で出したい場合はそれ以上。
派遣人数が多かったら自分たちで払った方がいいでしょう。)を考慮しておきましょう。
*タクロバンでは一食50ペソから100ペソ、マニラでは一食100ペソから300ペソを見て
おくとよいでしょう。移動にタクシー300ペソ、各種交通機関8ペソから15ペソ。空港使
用税(タクロバン空港100ペソ、マニラ空港550ペソ、航空券に含まれているかどうかの
確認が必要です。)宿泊(一泊800から1200ペソ、村以外でのホテルです。どこに宿泊
するかで変わってきます。)

  為替レートは2015月3月現在1ペソ=2.80円です。物価はタクロバンでは日本の3~5
分の1程度です。マニラは発展してきていることもあり、日本と物価はあまり変わりま
せんでした。
円⇔ペソの両替は乗り換えのマニラ空港で行えます。成田空港の出発ロビーでペソを両
替することもできましたが、レートはかなり悪いです。(成田空港1ペソ=2.9円、マニ
ラ空港1ペソ=2.7円、マニラ市内1ペソ=2.6円)
 
(2)治安
 日本と比べればフィリピン一般の治安は良くありませんが、レイテ島はのんびりとし
た田舎の島であり、都市部のマニラや特に治安の悪いミンダナオ島と比べれば治安は良
いと言えます。また滞在中は現地の学生と行動を共にしますし夜も出歩くことは基本的
にないので、危険な場面に遭遇する可能性は低いです。現地の学生と会うまでは日本人
の身で行動するので、空港から向かうホテル、学校の位置などは住所、地図の準備があ
った方がいいでしょう。

 もちろん保険には加入していただきますし、全て自己責任で渡航してもらうことにな
ります。
(空港で海外旅行保険に入ることはできますが、結構お高めで15000円程度、ネットで
加入するほうがいいか(5000円程度)と思います。)

 財布とケータイに気をつけてください。お金は小分けにして持っていく、かばんの中
でお金を取り出し、財布は見せない、ケータイもなるべく使わなくてもいいように、必
要なことはメモに書き留めておくなどの工夫が必要です。いくつかポーチや薄い財布を
持っていく、マネーベルトを使用する等お好みの対策をしていってください。
 ケチると失敗することもあります。特にホテルや交通手段では安全はお金に代えられ
ないので、各人でよく考えて慎重に選択していってください。

5.派遣までの流れ
(1)メンバー・日程決め
参加メンバーをWiNGのメーリングリスト、勉強会での告知、友達伝いなどで集めます。
2~5名程度が良いと思います。男子が一人以上いると安心です。女の子だけの派遣はそ
れに比べるとリスクが大きいと思います。また、このときに色平先生にも一言連絡する
といいと思います。現地のご友人やたくさんの文献を送ってくださるので、よい勉強に
なると思います。

WiNGを中心で運営しているメンバーをリーダーとして日程を決めてください。ここまで
派遣の2か月前には決めておきたいです
①まず、可能な日程と期間を挙げる。
→医学生のコミュニティ実習は、五年生は一年中で行う。休みは週1日。そのため、年
中どの期間に訪問しても大丈夫と言われた。確かに医学生の実習先コミュニティは、け
っこうな数あるはずなので、どっかしらのコミュニティは常に実習中のはず。
②近い期間、他に訪問する人と日程を合わせて確定。
→WiNGをはじめ色平先生からの紹介もあり、訪問を希望する学生・医師・看護師は多い
しかし、近い期間にバラバラに訪問すると先方も迷惑で、向こうもマネジメントが大
変。なるべく、個人よりもグループで来てくれとのこと。また学生の場合、先方は、単
位が必要か?大学の授業・実習の一貫で来るのか?を気にしているので、個人で・経験
のためなどわかりやすく言っておくと良い。
*2013年に1月、3月と知り合いがバラバラで行ったので余計に気まずい。

(2)現地連絡
現地に連絡しましょう。その際に、行く日程、簡単な自己紹介(派遣メンバーの大学・
専門、やりたいこと、やる気)をしっかりと書きましょう。先方は、単位が必要か?大
学の授業・実習の一貫で来るのかを気にしているので、学生団体で・経験のためなどわ
かりやすく言っておくと良いです。
ここは現在不明瞭なのですが、もしかすると所属大学からの推薦状が必要になってしま
うかもしれません。こうした不測の事態が十分に起こりうるので、時間に余裕を持って
進めましょう。
※主要な連絡先
・学長:デスチュラ先生 (Salvador Isidro B. Destura, RM, RN, MD, MPH)
専門:感染症
・医学部長:ロサルド先生 (The Dept. Chairman of Medicine, Dr. AdelaidaRosaldo) 女性
専門:家庭医療
UPM-SHSの卒業生であり、熱帯医学の勉強のため長崎大に1年間留学経験あり。
確認したところ、学長・医学部長に直接、訪問を希望するメールをしてよく、そのため
の事務などはいないらしいです。
お二人ともにメールを送ってください。CCに色平先生、バブさんを入れてメールを送る
といいと思います。
訪問後は、リフレクションの提出が必須です。つまり、今回の訪問で考えたこと・得た
ことのレポートを提出しましょう。滞在中にうまくプリントアウトして提出するか、後
日e-mailでも可です。
*今後の派遣がスムーズに行くように、スマナバルア医師・色平医師をアドバイザーと
する国際保健とかやりたい学生や医療従事者が集まっているWiNGという団体があること
は、ロサルド先生に宣伝しましょう!!
(3)航空券手配
現地の了承を得たら、航空券を手配しましょう。日本→マニラ→タクロバンの航空券が
必要です。2013年1月の第2回では、格安航空券のWebページ「トラベルコちゃん」にて
成田からタクロバンまでを検索し、安そうな旅行代理店「タイリクトラベルサービス」
にお願いして航空券を手配してもらいました。複数人でも同時に申込できると思います。

マニラ空港に関して
第一ターミナル:フィリピン航空
第二ターミナル:セブパシフィック航空
第三ターミナル:その他(ANA、PAL express など)
といった航空会社が使用しています。したがって、航空券を手配する際には、同じター
ミナルで乗換えができるように手配してください。ターミナル間はとても広いため、歩
きと言うよりはタクシーかバスでの移動になります。大変複雑ですし、なれない日本人
は格好の獲物なので狙われる恐れ大です。また、空港泊をしなくてもいい便を選択して
ください。夜の空港には同じ空港泊をする人が大勢いて、気が休まらずほぼ徹夜で移動
することになります。

(例)フィリピン航空利用
1/25(金)PR 431 成田(09:30発) → マニラ(13:05着)
1/25(金)PR 985 マニラ(17:10発) → タクロバン(18:20着)
2/3(日)PR 972 タクロバン(06:55発) → マニラ(08:10着)
2/3(日)PR 432 マニラ(14:55発) → 成田(20:10着)


(4)現地再連絡
飛行機が決まったら現地に再連絡しましょう。到着してから迎えがいるのか、初めて学
校に伺うのは何日の何時なのか書いてください。基本的に土日は学校は空いていないの
で、平日の朝に行くことになります。
また、訪問一週間前とタクロバン到着時に連絡すると、先生方も安心されると思います。

(5)持ち物準備
かばんについて:地域に行きますし、窮屈な乗合バスや乗合オートバイを使うことも多
いので、できるだけ身軽で動きやすい恰好が良いと思います。荷物をすべて入れる大き
いカバン以外に、地域に滞在するときにもっていく用のかばんもあるといいでしょう。
大きいかばんもスーツケースよりバックパックを勧めます。普段使いのかばんはリュッ
クサックかショルダーバックがよいでしょう。
服装について:フィリピンの気候は年間を通して温暖なので、服は薄着に加えてはおれ
るものがあればよいでしょう。特に、飛行機やバス、ショッピングモール内は冷房がと
ても利いているので、厚手のパーカーが意外と活躍します。洗濯はできないつもりでい
ましょう。(洗剤を持参及び現地で購入すれば手洗いで洗濯可能です。)
今まで行った先輩方の衣類の数です。
男性:下着3枚、Tシャツ5枚、ジャージ3枚、ズホン1枚
女性:下着5組、シャツ4枚(Tシャツ、シャツ等)、ズボン3枚、スカート1枚
基本的には下着も服も3組が必要最低限です。個人の体質によっても必要な枚数は異な
りますし、こちらでは突発的な集中豪雨もあって濡れることもあります。ので、あくま
で参考程度にお願いします!

学生は、身分を明らかにする英語の証明書(在学証明書)が必要です。最初にSHSを訪
問するときに持参しましょう。医看なら聴診器があっても良いです。白衣はいりません。

衛生面について:ウェットティッシュ、トイレットペーパー、虫よけ・日焼け止めなど
はしっかりもっていきましょう。とくに、トイレットペーパーはどこにも置いてないも
のと想定してください。トイレットペーパーを細かくちぎって、普段使いのかばんの中
に入れておきましょう。また、トイレは配管が細く詰まりやすいので、トイレットペー
パーの処理に関しては、恥ずかしがらずに学生さんに聞きましょう。一応、透けないビ
ニール袋を持参して、使用したペーパーを溜めて、燃えるごみに出せるようにしておき
ましょう。

蚊予防について:長靴は必ず準備しましょう。(どの村に行くかによります。また、雨季
には必要ですが、乾季には必要ないでしょう。)村に入る時に必要です。長袖を着用す
るか、現地でオフローションを購入して下さい。こまめに虫除けをつけば日本のもので
も効果はあると思います。

医薬品に関して:塩飴、ポカリといった熱中症対策、便秘や下痢、発熱などの対策
に常備薬を持っていきましょう。そこまでたくさんなくてもいいので、一緒に行くメン
バーで相談して持っていくのがいいでしょう。

お土産:学校の先生方、学生、ホテルのオーナーなどにお土産を持っていきましょう。
学校の先生方には正式な菓子折りが必要です。また、現地ではちょこちょこ色んな方に
お世話になります。ファミリーパックのお菓子があると共有出来て良いです。(カント
リーマアムやハッピーターンを持っていきました。日本のチョコは人気でした)


連絡手段:海外で使える携帯電話があった方が便利です。少なくとも同時に行く日本人
のうち一人は使える状態にしておいた方がいいと思います。Iphoneも使うことができま
す。しかし、通話料金が日本に比べて高くなるため、頻繁に使うことはできないと思い
ます。

書類関係:緊急連絡先や滞在先の連絡先をまとめたしおりを作るといいでしょう。お家
の方にも渡しておくと、何かあったときに迅速に対応できるかも知れません。一応です
が、パスポートのコピー、保険証コピーも持参しました。Eチケットやホテルの予約用
紙は2部用意し、一部は持ち歩き、一部はスーツケースの中に入れておきました。



6.派遣中
現地派遣のスケジュールが決まり次第、宿と交通手段を検討しましょう。あんまり細か
く決めすぎなくてもいいですが、事前に頼めることは頼んでおくべきです。(SHSやホ
テルに空港への送り迎えなど)

・空港から学校までの移動
タクロバン空港はとても狭いので、到着して困ることはないでしょう。そのあたりにい
るタクシーの運転手を捕まえてください。目的地となるホテルまたは学校の地図と住所
はプリントアウトしておきましょう。英語で大丈夫です。レイテには2つのUPがありま
す、UPパロと忘れずに言ってください。伝えないとUPタクロバンという違うキャンパス
に行きます。意外と値切り交渉が利くので、日本のお菓子と共に150ペソか200ペソくら
いから交渉してもいける気がします。ただ、あんまりむきにならないように。

帰りもタクシーを使うか、ホテルに頼みましょう。

・空港からGreen Houseへの交通手段について
Green House へはタクシー(ハイエース的)なので移動するのがオススメです。
空港からgreen Houseまで相場は300ペソ/台です。

 
←タクロバン空港 arrival

・宿泊
・実習での生活は、大まかに2パターンあります。(1)を即決したらロサルド先生に
大丈
夫??と言われました。(2015年派遣メンバーは、Dagamiで、診療所ではなく、市長さ
んの家に学生さんが泊まっていました。私たちの来る期間中に、学生さんたちは自分の
家に帰ってもよいという許可をもらっていたらしく、みな実家から通学していました。
私たちは、学生さんのアパートに3人泊まらせてもらいました。そこで、どうしても村
の中の生活がしたかったので、学生さんに無理を言って、市長さんのお家に一日だけ泊
めていただくことができました。)

(1)現地の医学生とまったく同じく、コミュニティの診療所に宿泊し行動を共にする。
医学生たちは週6日、田舎の診療所兼住まいに4名ほどで共同生活をしているので、それ
に加わります。途上国慣れしてない人には少し過酷かもしれないが、こちらの方が期待
するような経験ができると思われるのでオススメ。朝起きたら・夕飯中に患者さんがき
たりします。ちなみに始めての人はトイレやお風呂でのカルチャーショックが一番大き
いと思います。お風呂は、バケツに水を張って、それをかぶります。トイレは基本手動
水洗です笑。便器の横に水の張ってあるバケツがあり、桶を使って自分で流します。
(1)(2)は必ずしも一択でないので、辛くなったり体調を壊した(2)に変更して
、また戻ってきたりするのも可能かと思います。

(2)9時-17時上がりのイメージで、他の時間・宿泊は近くの都市部のホテルに戻ります。
大学レベルで来ている獨協医科大学の学生はこちらのパターン。
ということで(2)のパターンや、(1)でも前日入りする場合には宿が必要です。その宿を
UPM-SHSから近い順に紹介します。2015年3月16日より、倒壊したパロの校舎で授業が始
まるようです。
2015年派遣メンバーはタクロバンのホテルを拠点にしましたが、次回派遣より、以前の
ようにパロ宿泊して実習ができることと思います。

①Green House
正式名称:Fumar's Residenceらしいですが、ただUPM-SHSでは「GreenHouse」と認識さ
れているようです。やたら日本人の学生が泊まります。SHSから歩いて、1・2分です。
可能ならここを拠点にして、滞在期間中は地域に宿泊することが多いにしてもずっと契
約して良いと思います。ベッドも多く、シャワーが使えます。オーナーの家族はメチャ
優しいです。大学祭にも連れてってくれ、帰りも空港まで車で送ってくれました。息子
Matthan Emmanuel Fumar Osorio・娘Naj OsorioとFacebookで友達になり、息子のアド
レスmatthan-osorio143@yahoo.comはもらったので連絡はとれます。Green Houseのネッ
ト環境について、Wi-Fiがパスワード付きで利用できます。

②Go Hotel
SHSのあるPaloと空港の間くらいにある、Robinsonという地元では誰もがわかる巨大シ
ョッピングモールの隣にあります。到着した日の夜はここに泊まるとWiFiも快適ですし
ショッピングモールで何でも手に入るので便利だと思います。ツインのお部屋しかない
ため、偶数人数で行くほうがお得です。一部屋1800ペソ(一人900ペソ)程度です。201
5年派遣メンバーはここに宿泊しました。お湯のシャワーが出て、空調が利いていて、w
ifiが使えるので助かりました。地域に滞在中はここに荷物を預かってもらいました。
荷物一つあたり50ペソ/日でした。私たちは荷物が小さかったということもあり、3つで
100ペソにまけてもらいました。

 フロントの様子

③タクロバンのダウンタウンにある各ホテル
たぶんレイテ島でもっとも都会の部分で、ホテルはたくさんあるがやや高いです。一泊
1000ペソくらいからです。


※おすすめプラン
初日は夜に着くと思うので、まずは確実なGo hotelにチェックイン。Go hotel(Taclob
an)はネットから予約できる。(Visaか Mastercardのクレジットカードが必要)
その次の日に荷物を全て持ってPaloの学校に向かい、あいさつ。予定を決める。学校の
人にGreen Houseの位置を教えてもらいGreenHouseにチェックイン。滞在期間中すべて
契約しておき、大きい荷物の置き場所として利用、また、いつでも帰ってこれるように
する。
学生と地域に行っている間は地域の宿泊所に一緒に泊まる。学生は5-6日連続で地域に
滞在するはず。疲れたらGreen houseにもどったりする。

・食事
パロでは道端の食べ物屋やショッピングモール「Robinsons」で食事ができ、タクロバ
ン市内ではファストフードやレストランも充実しています。しかし、地域に滞在中は食
材を市場で買っての自炊になります。学生が自炊をするので手伝いましょう。Dagamiで
は村にある、唯一のレストランに通いつめました。フィリピンフードが楽しめる上、20
から30ペソで満足できましたよ☆
主食は米で、肉も良く食べます。フィリピンの代表的な料理adoboはとてもおいしいで
す。豚やいか、鶏などがあり、酢とお醤油で煮込んだものです。
米に混ぜるちらし寿司の素などをお土産でもっていったら一緒に自炊した気になれて良
いと思います。カレーも材料は現地調達できるし、楽だし、よかったです。うどんを持
っていった子もいました。

  おなかの弱い日本人は、水に気をつけましょう笑。基本的にはミネラルウォーター
を購入して飲んでいました。これは村の中でもサリサリストアとかで売っているので、
学生さんに聞けば連れて行ってくれると思います。水以外にも、ファストフード店や屋
台で出される飲み物の中の氷も水道水で作られていることがあるので、気をつけてくだ
さい。果物は皮をむいて食べるものは大丈夫。生野菜には注意が必要です。


左)Dagami 唯一のレストラン 右)カレーは自分たちで作りました☆
・交通
長距離の移動には乗合タクシーを使います。基本一回8ペソです。タクロバン空港から
南北にパロまでをつなぐ路線や、パロから東西に延びる路線などがあります。乗り降り
が難しいです。バスの出入り口にお金を集める係がいるので、乗る時にその人に降りる
場所をしっかり伝えましょう。他にも最大5人乗りのバイクや自転車などに乗れます。

飛行機に関して
時間が遅くなったり早くなったりするので、時間には大分余裕を持っていくことをお勧
めします。
空港使用税(タクロバン空港100ペソ、マニラ空港550ペソ)かかることも忘れずに。

・日程例
1日目(金) 朝成田出発、夜タクロバン着。タクシーで移動し、Go hotel宿泊。Robin
son mallで買い物。
2日目(土) 朝ジプニー(乗合バス)でPaloにある学校へ。人がいたら挨拶。maternity center見学。
学校周囲の散歩。Green hotel宿泊。
3日目(日) 適当に観光。Green hotel宿泊。
4日目(月) 学校に行き、先生に挨拶。学生に会う。小さい荷物をまとめ、学生と地
域へ(Tanauan)。 Health centerで実習。地域で宿泊。
5日目(火) Health centerで実習。出張クリニック実施。地域で宿泊。
6日目(水) Health centerで実習。JICAワーカーの方の活動見学。
学生とPaloに帰り、Green hotel宿泊。
7日目(木) 学生はテストの予定だったが、延期のためタクロバン観光。Green hotel宿泊。
8日目(金) また地域に行き、Health centerで実習。学生とPaloに帰り、Green hotel宿泊。
9日目(土) 観光。
10日目(日) 朝タクロバン出発、夜成田着。


Transportationのいろいろ
遅いものから順に(小さな移動手段→大きな移動手段)
値段はそんなに変わらない。距離ごとに清算、だいたい6ペソから15ペソ程度。
Pedicab 自転車+客席


Tricycle モーターバイク+客席


Multicab 小さなバス

*competicはロビンソン、ダウンタウン、UPタクロバンを周回するバス

Jeep 中型バス


Bus 観光バスみたい。乗る機会はないかも


UPMの学生さんはとても優しいです。
積極的に関われば、色んなことが出来るし教えてもらえます。どんどん関わって行って
下さい!!
とにかく質問しまくりました!メモ帳を持参して、いろいろ書いてると、これもあれも
って感じでいろいろ教えてもらえました☆
また、名刺を持っている方は名刺を準備した方がスムーズにコミュニケーション
が取れます。

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