人模様 ひ・と・も・よ・う  「将来も住みたい日本」作って

毎日新聞  夕刊  2012年11月10日

バングラデシュで生まれ、フィリピンと日本で地域医療を学んだ、
世界保健機関(WHO)世界ハンセン病対策プログラム・チームリーダー
(部長)のスマナ・バルアさん(57)=写真。

世界を飛び回る多忙な時間を割いて日本の若手医療従事者らを
インド・ニューデリーの事務所に「インターン」として受け入れるなど、
若者教育に力を注いでいる。

バルアさんは、これまでも母校「フィリピン大学レイテ校」
に日本の医学生を招き、地域医療を体験させた。

今年、長野県佐久市で農村医療の発展に尽くした若月俊一医師(1910〜
2006年)の業績を記念して制定された「第21回若月賞」を受賞。

毎夏、佐久市の佐久総合病院で実施される「農村医学夏季大学」
に並行して開講する「社会のために今、何ができるかを考える」セミナー
を担当することが決まっている。

「日本は私の第二の母国。
『25年後にも住みたい日本』を作るには、今、何をすべきかを考えてほしい」
と、日本の若者たちに求めている。

【大澤文護】
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