パッチ・アダムスさん塩尻で8月28日講演


(8月3日信濃毎日新聞記事)

笑顔ややさしさで医療の”質”高めて

写真 : 「愛と笑いの地域づくり」をテーマに講演するパッチ・アダムスさん

医師で道化師のパッチ・アダムスさん=米国=を招いての
「パッチ・アダムス ユーモアセッションin塩尻」が今月28日、塩尻市のレザン
ホールで開かれる。
アダムスさんは患者と医療者の人間的なかかわりを大切にした無料の診療所を運営す
るほか、年間三百日近く、世界各国での社会活動で飛び回っている。
実行委員長の塚原成幸さんは「人との関わりや自分の生き方を模索している人には、
きっと彼の話からヒントが得られると思う」と話している。

医療の現場に「愛と笑いをよろこび」をもたらそうを活動してきたアダムスさんの生
き方は、映画「パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー」(ロビン・ウィリアムズ主演)で
も描かれている。
医師であり道化師(クラウン)でもあるアダムスさんは”クラウン・ドクター”として、
笑いとユーモアによる癒やしの医療を重視し、「人生の目標は延命だけでなく、
生そのものを高めることにある」と医療現場での試みを続けてきた。
イスラエルやアフガニスタンなどの紛争地の病院を積極低に訪ねるなど、
エネルギッシュに活動している。

昨年、アダムスさんとロシアの医療施設を訪ねるツアーに参加した塚原さんは、
「二メートル近くある大柄な人で、世界観も人への愛情もとても深い人」といい、
ユーモラスなだけではなく、「自分の人生をいかに自分で輝かせるか、
それを体現しているひと」と話す。

当日は、アダムスさんの講演のほか、松本猛・安曇野ちひろ美術館長、
南佐久郡南相木村の色平哲郎診療所長と、子どもの世界や福祉をテーマに対談も行う。
塚原さんは「長野県は長寿県だし、医療保険制度は恵まれている。
だからこそ、講演を機会に、笑顔ややさしさで医療の”質”を高める試みにも関心を
もってほしい」と話している。

講演は午後二時開演。チケットは全席指定で三千円。残席わずか。
問い合わせは実行委(TEL0263・54・5381)へ。

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