日本の医療に関して、
こういうアピールが寄せられています。

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 あなたは、病院で、必要のない検査を何度も受けさせられていませんか?
 あなたは、医者の言うがままに、名前も知らない薬を何種類も投与されていませんか?
 あなたは、病院の窓口で、請求されるがままにお金を払い過ぎていませんか?
 そう言われて、不安に思った人も多いはずです。
 なぜなら 私たちが病院窓口で自己負担分を支払う際に受け取る領収書には、合計
額のみか、投薬量いくら検査料いくら等の小計額しか記載されていないからです。

 ところがレセプトには、全ての医療行為の内容が正式名称で単価と共に詳細に記載
されています。例えば薬剤名では、家に持ち帰る薬はもちろん、病院の中で受けた点
滴や注射の中身も記されています。つまり、あなたが受けた医療の中身が一目でわか
るのです。
 厚生労働省は最近まで、レセプトを患者本人に見せないように指導していました
が、一九九七年六月二五日に、医療被害者たちの情報公開を求める市民運動が実り、
ようやくレセプト開示の通達が全国に出されました。

 しかしまだ、黙っていても自宅に郵送されてくるわけではありません。レセプト
は、開示請求をした人にだけ、送られてきます。
 あなたが加入している健康保険組合に請求すれば、たった一回の簡単な手続きで、
あなたと子どものレセプトを、複数の病院、複数の年月にわたって受け取ることがで
きます。もちろん、手数料は無料です。
 例えば、毎年一度、家族全員分のレセプトを請求して保管しておけば、それだけで
とても詳しい家族の健康管理記録ができあがり、その後の診療にも役立ちます。

 閉ざされた医療界で、患者の命よりもお金儲けを優先する悪徳医療による「薬害」
「医療被害」「医療費不正請求」等の事件が繰り返されています。私たちはレセプト
の内容をチェックすることで、健康とお金の両方を自ら守っていく必要があります。
 また、レセプトを見ることで、私たちは初めて、診療報酬体系などの日本の医療の
仕組みの矛盾と問題点についても知ることができるようになります。
 おまかせ医療の単なる「患者」から、情報を得て、自らも考えていく「医療消費者」
へのステップアップが、そこから始まるのです。

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