角川新書「大往生の条件」の記事が
1月22日の朝日新聞・長野県版に掲載されました


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村の診療所長が「大往生の条件」

地域医療から問題点指摘

南佐久郡南相木村の村国保直営診療所長・色平哲郎さんが、
地域医療の取り組みから、現代医療の問題点などを指摘した本
「大往生の条件」=写真を出版した。

中信地区の救命救急センター設置問題にも触れながら、
医療の果たすべき役割などを問いかけている。

色平さんは、村での体験をもとに、本来の医療とは
「人として人の世話をする=ケア」にあるとし、
長野県が低い医療費や長寿県として知られるのも、
各地域での医師による「ケア」の実践があるからだとしている。

しかし、大病院を中心とする現代医療システムの中では、
医療従事者と患者との人間的なつながりが希薄で、
「ケア」のための個別的な対応能力が失われていると指摘。
医療過誤問題の本質もそこにあると主張する。

中信地区の救命救急センター問題でも
「患者に寄り添う高いケアの実現が求められる」と訴える。
信大病院への設置については「教育・研究を主目的にしてきた
大学に救急機能が集中することは正解だろうか」と疑問を示し、
「民間病院を大学病院が人事交流などを通じてバックアップする
体制にセンターを位置づけたい」と述べている。

角川書店。本体648円。


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